R-18
SHAKIN' LOVE
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「そんな、物欲しそうな顔してんじゃねぇよ」 政宗は、幸村が離れて行かぬように仕組んだことが、望むとおりに彼に作用していることに目を細め、魂の奥底にまで伊達政宗の存在が深く突き刺さり、離れがたくなれと願っていた。 「アンタが、俺に求められたいと望んでいることは、アンタ以上に知っていると思うんだけどな」 猟奇的な笑みを浮かべた政宗に、幸村の心臓が戦慄き、彼との行為を思い出した唇が開き熱い息が漏れ、瞳が濡れる。 「このような場所で、まして昼休みの最中に……」 けれど口から零れたのは、政宗を咎める言葉だった。 「アンタの言うとおり、昼休みの残り時間じゃあ無理だよな」 背を向けた政宗がそのまま歩き出すのに、幸村は慌てた。 「政宗殿、いかがなされた」 「こんなとこで、二人で何をしてんだって言われちゃ、かなわねぇからな。時と場所を、改めるとするか。じゃあな、幸村。見つからないように戻れよ」 「政宗殿っ!」 「Until then」 振り向きもせずに――振り向けば一旦は抑えたものが現れてしまいそうで、政宗はそのまま重い扉を開けてくぐり去った。 残された幸村はただ茫然と、予鈴の音に我に返るまで政宗の去った扉を見つめ続けた。 今まで、途中で止めた事の無い政宗が――。 幸村は悩み、政宗は彼に触れたい情動を抑え日々を過ごし、そして……。 サンプル→http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=3018711 52P・新書サイズ・25年11月発行
「そんな、物欲しそうな顔してんじゃねぇよ」
政宗は、幸村が離れて行かぬように仕組んだことが、望むとおりに彼に作用していることに目を細め、魂の奥底にまで伊達政宗の存在が深く突き刺さり、離れがたくなれと願っていた。
「アンタが、俺に求められたいと望んでいることは、アンタ以上に知っていると思うんだけどな」
猟奇的な笑みを浮かべた政宗に、幸村の心臓が戦慄き、彼との行為を思い出した唇が開き熱い息が漏れ、瞳が濡れる。
「このような場所で、まして昼休みの最中に……」
けれど口から零れたのは、政宗を咎める言葉だった。
「アンタの言うとおり、昼休みの残り時間じゃあ無理だよな」
背を向けた政宗がそのまま歩き出すのに、幸村は慌てた。
「政宗殿、いかがなされた」
「こんなとこで、二人で何をしてんだって言われちゃ、かなわねぇからな。時と場所を、改めるとするか。じゃあな、幸村。見つからないように戻れよ」
「政宗殿っ!」
「Until then」
振り向きもせずに――振り向けば一旦は抑えたものが現れてしまいそうで、政宗はそのまま重い扉を開けてくぐり去った。
残された幸村はただ茫然と、予鈴の音に我に返るまで政宗の去った扉を見つめ続けた。
今まで、途中で止めた事の無い政宗が――。
幸村は悩み、政宗は彼に触れたい情動を抑え日々を過ごし、そして……。
サンプル→http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=3018711
52P・新書サイズ・25年11月発行